秋田県大館市に曲げわっぱ工場を構える大館工芸社は、秋田杉の美しさと伝統工芸の技を宿した「Ply Bowl」の販売を開始する。「世界にひとつ、あなただけの特別な器。」をコンセプトにした曲げわっぱブランド「Blanc Pa(ブランパ)」の新商品だ。
手がけた逸品は、木の静かな存在感をまとい、上質な時間を演出してくれるだろう。
曲げわっぱの伝統が導いた、新しい日常の器
秋田県大館市に拠点を構える大館工芸社は、60年にわたり曲げわっぱを作り続けてきた専門工房。今回、新たな挑戦としてMakuakeに登場した「Ply Bowl」は、公開からわずか1時間で目標の150%を達成したことで話題を呼んでいる。
素材には、日本三大美林のひとつ、秋田杉を使用。寒冷な気候の中、100年以上の歳月をかけて育ったその木は、緻密でまっすぐな木目、しなやかな弾力、そして心地よい軽さを持つ。
Ply Bowlは、その秋田杉を薄く剥いで熱湯で曲げる伝統技法を用いながら、現代のライフスタイルに合うフォルムへと進化させている。
一つひとつ異なる木目や色合いは、自然が描いた唯一無二の表情。量産品では味わえない“自分だけの器”としての価値が、成熟した感性に響く。
見た目以上の実力。道具としての完成度が高い
この器の魅力は見た目だけにとどまらない。手にした瞬間、その軽さに驚かされる。素材そのものが軽いため持ち運びがしやすく、使い勝手が非常に良い。さらに、木材特有の断熱性により、熱い料理を入れても外側が熱くならない。手に持ったままでも快適に使えるのは、毎日の食卓において大きな利点となる。
吸湿性にも優れ、余分な蒸気を吸収してくれるため、ご飯のふっくらとした仕上がりを保つ。乾燥時には適度な湿気を戻す機能も備えており、まるで器そのものが料理の呼吸を整えてくれるかのようだ。
また、抗菌性の高い杉材を使用している点も注目に値する。見た目の美しさだけでなく、日々安心して使える実用性の高さがこの器の真価だ。
割れにくく、傷もつきにくい。日常で使い込むほどに手になじみ、味わいが増す。ものを長く使いたい大人にとって、これ以上ないパートナーとなるだろう。
天然素材を活かした、持続可能な器のあり方
使用している秋田杉は、天然資源の保護を考慮し、植林によって育てられた樹齢100年以上の高齢級材のみを厳選。大量消費ではなく、時間をかけて育てた素材を丁寧に加工し、次の世代へと技術と価値を継承していく──そんな真摯な姿勢が、この器には込められている。
大量生産品にはない個性、そして年月をかけて育った素材の重みを感じるPly Bowl。自然と人の技が生んだこの器は、見た目の静けさとは裏腹に、日常を確かに変えてくれる力を持っている。食卓での時間を大切にする男にこそふさわしい、新たな相棒といえるだろう。
Ply Bowl
Makuake:https://www.makuake.com/project/odk01/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000163272.html
(Fumiya Maki)